政党がしょーもない中身ゼロの政治家を擁立する理由
この前の参院選では、自民党は元ビーチバレー代表(またマイナーな…)の朝日さんと、元スピードの今井さんを擁立しました。
朝日さんは体育会系、今井さんは芸能系。
二人とも政治に必要な知識や教養がありそうには見えないため、多くの有権者はその擁立に眉をひそめたと思います。
で、本題。
なぜ自民党はこんな大衆の反感を買うことは必至であろう人物を擁立したのか?
まず第一に、知名度と実績があること。
朝日さんは「元ビーチバレー日本代表」という実績、
今井さんは「元売れっ子歌手」という実績があります。
このためなんの実績もない知名度ゼロの新人よりは票が入る可能性があります。
そして第二に、というかこれが本旨なのですが、
「二人とも政治に必要な知識や教養がないであろうから」です。
そう。
つまり、下手に政治に対しての思いや知識があると、政党の幹部たちにとっては邪魔でしかないのです。
政治は数のゲームです。
数が多い意見がが通るのです。
多数の賛成がなければ自分の思う通りに出来ないようになっています。
時には同じ党内であってすら、意見が分かれ、対立することがしょっちゅうあります。
このため、党の幹部の人たちにとっては「自分たちの命令に反論することなく従う議員」が欲しいのです。
これが下手に政治への熱い思いがあったり、自らの信条がある議員ならどうでしょう。
どう考えても国民のためにはならないような案件を幹部が持ち出して来たら、反対しますよね。
下手したらマスコミにリークとかして、邪魔されたりしますよね。
だ、か、ら、
脳筋で上には絶対服従の体育会系とか、芸事しかやってなくて義務教育すら習得が怪しい芸能人なんざ幹部からしてみれば格好のターゲットなのです。
つまり、下手に思考能力があると困るんです。
アホでなんら自らの頭で考えることができないようなスカスカの奴でいいんです。
なぜなら、始めから党幹部は彼らに何も期待などしておらず、ただの数の力で利用する駒が欲しいだけだから。
一方で立候補したスポーツマンや芸能人も、本職で食っていくより議員になった方がオイシイから立候補するので、相当ともにウインウインなのです。
ふざけてますね。
我々有権者に出来ることは、そういう候補者には投票しないことです。
でも比例システムがあるせいで当選しちゃうんだけどね…