美容師がブラック産業と言われるのはちゃんとした理由があった
私の髪を切ってもらってる美容師さんは、その店の社長。
雇われじゃなくて創業者社長。
自分の腕一つでこれまでやってきた人なので、言うことも面白いし説得力も凄くある。
彼曰く、美容師とはそもそも師匠がいて、師匠が引退したらその客を継承する、
所謂お弟子さん制度だったのだという。
そんな雇用形態なわけだから、ホワイトカラー向けの労働基準法などあてはまるわけもない。
定時などあってないようなもの。
残業代もくそも、そもそも技術力がないのに残業代などおかしな話なのである。
しかし、くだんの社長曰く、そんなことは通用しない時代になったそうだ。
ちゃんと雇用保険かけて、残業代もだして…という風にやらないと、従業員に訴えられてアウトになると。
だから、従業員を雇って美容室を経営するのは相当厳しい時代になるとのこと。
生き残るのは大企業の美容室でオーナー美容師はもうカットはせずに経営に専念するか、カットはやるけど経営は完全に雇った社長に任せるか。
ないしは夫婦で経営の小規模美容室しか残れない時代になると。
二三店舗経営の中規模美容室なんかが一番アウトだそうだ。
労働基準法は絶対あったほうがいいし、企業も守るべきだと思うけど、
その業務内容にそもそも適用しずらい業界って確かにありますね。